薬剤溶出型ステントについて
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ステントの安全性について

安全性に関するQ&A

最近、一部の研究で、薬剤溶出型ステントとステント血栓症(血のかたまりの形成)の因果関係が認められました。このような種類の血のかたまりが生じることは非常にまれですが、生じた場合は非常に危険です。

ステントの安全性に関してよく尋ねられる質問への回答を以下に示します:

ステント血栓症とはどのようなものですか?

ステントは安全で有効な治療であると言われていますが、ステントの使用によってまれにステント血栓症が起こります。ステント血栓症は、ステント留置後にできる血のかたまりのことです。ステントを留置した患者さんのごく一部では、小さな血のかたまり(血栓)が形成されることがあります。血栓が形成されると、血管内の血液の自由な流れが妨害されて、心臓発作や死亡に至るおそれがあります。

ステント血栓症が起こる時期はわかりますか?

ステント血栓症が起こるのはまれですが、一般的には術後30日以内が多く、その後、発生頻度は低くなります。非常にまれではありますが、ステント留置から1年以上後に、血栓症が起こることもあります。

ステント血栓症にはどのような症状がありますか?

ステント血栓症を疑うべき症状は心臓発作の場合と同じです。すなわち、胸部不快感、上半身のその他の部位の不快感、息切れ、冷や汗、吐き気、頭部ふらつき、失神などです。これらの徴候が一つでもある場合は、直ちに、救急車を呼んで病院に行ってください。病院で早急に医学的処置を受けて治療することができます。

ステント血栓症を予防するために何ができますか?

あなたにできる最も重要なことは、血栓予防薬の服用(2剤併用抗血小板療法)に関する循環器専門医の指示に従うことです。循環器専門医から指示されるまで、これらの薬剤の服用を中止しないことが非常に重要です。

すべてのステントに血栓症のリスクがありますか?

ステント血栓症は、ベアメタルステントと薬剤溶出型ステントのどちらを留置しても、起こる可能性があります。現在、研究者たちによって、薬剤溶出型ステントを留置した場合、ステント留置後30日以降に発生する遅発性の血栓症が起こるリスクが増大するのか否かが調査されています。患者様と担当医師は、薬剤溶出型ステントの使用に伴う血栓症リスクの増大の可能性と、再狭窄リスクと再処置の必要性(およびそれに伴うリスク)が低下するという利点を十分に比較検討する必要があります。担当医師が適切な治療を決定します。

ステント内再狭窄とステント血栓症の違いは何ですか?

再狭窄は、ステント留置後再び血管が狭くなる現象のことです。

ステント血栓症では血栓が形成されるため、血管が塞がってしまうこともあり、その場合心臓への血流が悪くなります。ステント血栓症は、まれな事象ですが、発症すれば心臓発作につながる恐れがあり、現在、研究者たちによって、薬剤溶出型ステントを留置した患者はステント血栓症のリスクが増大するのか否かが調査されています。

ステントを留置すべきでしょうか? そうだとしたら、どのような種類のステントを留置すべきでしょうか?

人によって様々です。ベアメタルステントまたは薬剤溶出型ステントを使用した場合の利点とリスクに関する評価については、循環器専門医に相談してください。

ベアメタルステント留置と薬剤溶出型ステント留置を比較した試験では、全体として、心臓発作や死亡の発生率に差は認められていません。

本サイトの内容は、医師の診察に代わるものではありません。病状や治療に関しては、必ず主治医の診断を受けてください。